ED勃起不全も生活習慣病の一つ

三十代以上で、たまに勃起しなかったり、途中で萎えてしまうという男性は、実はかなり多い。しかし「誰に相談していいのかわからない」「自分の症状が治療の対象になるのかわからない」などの理由で、対処を先送りにしている人が多いのではないか。ところがこのED勃起不全、最近では血管障害や生活習慣病の予兆でもあるという考え方から、治療の重要性を説く医師が増えつつある。

ED勃起不全とは、30代以降の男性にとって珍しくない症状

ED勃起不全とはペニスがうまく充血できなくて勃起がまったく起こらない状況に限らず、硬さが不十分、勃起状態が維持出来ないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態全般をさす。つまり「ときどき元気がない」という場合も含め、しかし、現実には支障があっても「疲れているから」「ストレスが溜まっているから」と考えて、自分がED勃起不全だと気づかない人も多い。この点について堀江先生は「ED勃起不全の原因の約87%は器質性による、つまり血管の老化が関係していると考えられます。事実、動脈硬化を基礎に持つ高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病といった生活習慣病やメタボリックシンドロームと合併していることが多いのです」と指摘する。

ED勃起不全になる理由のひとつは、血管が不健康なこと

医療機関の調査によると、20歳から60歳、平均40歳の150人のうち、ごく軽度な状況も含めて50%がED勃起不全と診断された。しかし実際には「まだそれほど重症ではない」「勃起が衰えているのは病気ではない」「医師に相談するのは恥ずかしい」などと考え、治療を先送りにする男性が多いという。しかしここにきて、「ED勃起不全は全身の血管の健康状態を示すバロメーターである」という見方が急速に広まってきている。

ED勃起不全、血管が不健康

「ED勃起不全になる理由のひとつは、血管が不健康なこと。細い血管である陰茎動脈の障害によってED勃起不全は起こります。そのままの生活習慣を続けていると、10年後には動脈硬化がすすみ、より重篤な疾患が現れることも考えられます」と堀江先生は警鐘を鳴らす。

ED勃起不全症状は、男性が自分の健康を見直す機会

ED勃起不全治療には、PDE5阻害薬というものが用いられる。勃起を妨げるPDE5という酵素の働きを阻害して、勃起の維持を助ける働きがある。堀江先生は、現在新たなPDE5阻害薬を用いてED勃起不全の治療に取り組んでいるという。実際にはどのように処方されるのか。「まずED勃起不全とその治療に用いるPDE5阻害薬についてきちんと説明します。特別な検査は不要で簡単な問診で処方することができます。また、ED勃起不全は高血圧や糖尿病、うつ、排尿障害を合併していることが多いので、生活習慣病のチェックをお勧めしています」。
ED勃起不全症状